更新日:2013年6月17日

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24年度 特別展1「加納光於展」

左の作品《「波動説」intaglioをめぐって No.28》

【概要】

加納光於(かのうみつお)は1933(昭和8)年、東京・神田に生まれた。病弱のため中学を中退し、闘病の日々を送る中、10代後半から植物や微生物の形態に深く関心を寄せ、さらにアルチュール・ランボーなどフランス近代詩に耽溺。19歳の時には、古書店で偶然版画の技法書を手にしたことをきっかけに、独学で銅版画の制作をはじめ、1955(昭和30)年、22歳で初の銅版画集『植物』(私家版・限定8部)を刊行、翌年には詩人で美術評論家の滝口修造の推薦により、タケミヤ画廊(東京・神田)で初の個展を開催、以降、次々と版画による実験的、独創的表現を展開した。そして1959(昭和34)年にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレでリュブリアナ近代美術館賞を受賞、以後内外の国際展で受賞を重ねている。
本展では、化石や骨片、あるいは宇宙を想起させるモノクロームの初期の銅板画、ガス・バーナーで焼いた亜鉛合金の版に、コバルトブルーなどの鮮烈な色彩がほとばしる60年代以降のメタルプリント、デカルコマニーの技法を援用し、色彩のゆらめきを一瞬に捕らえた80年代以降のリトグラフやインタリオ、そして90年代の色彩を自在に繰った円熟した版技法の時代まで、加納光於の変化にみちた版表現の歩みを、代表作で構成された大分市美術館所蔵作品76点でたどった。

【会期】平成24年4月10日(火曜日)~5月13日(日曜日)

【休館日】4月16日(月曜日)、23日(月曜日)、5月1日(火曜日)

【開館時間】午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

【観覧料】一般500(400)円/高校生・大学生300(250)円
※中学生以下は市内、市外を問わず無料。
※()内は団体(20人以上)料金。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料。

【会場】大分市美術館企画展示室1、2

【主催】大分市美術館

【展示解説】美術館職員による展示解説(観覧券要)

  • 日時 会期中毎週水曜日 午後2時~
  • 場所 企画展示室
  • 参加者 87人

【展示作品数】76点

【観覧者数】3,022人

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部美術館 美術振興課 

電話番号:(097)554-5800

ファクス:(097)554-5811

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