御城下絵図
分類 |
有形文化財(市指定) |
 |
縦35.2cm、横29.705mにもおよぶ巻子仕立ての絵巻物で、絵図は府内藩主大給松平氏(おぎゅうまつだいらし)が府内城下から「浜の市」を見物に行く行列を中心に描いています。
府内城とその周辺、そして行列の進む勢家(せいけ)村から駄原(だのはる)村、生石(いくし)村にかけての道々の家並みや商いの様子、さらに人々の往来や雑踏の風景などを写実的に描写し、また、浜の市での神事や操り芝居、生石浜での花火を楽しむ大勢の人々など、西日本の三大市の一つとされた浜の市の状況を余すところなく活写しています。
浜の市は寛永13年(1646)、時の府内藩主日根野吉明(ひねのよしあきら)が由原(ゆすはら)八幡宮の放生会(ほうじょうえ)の賑いを見て、ここに城下の繁盛のために8月11日から7日間の新市を開いたのが起源とされ、元禄7年(1694)に府内を訪れた福岡の学者貝原益軒(かいばらえきけん)は「八月上旬より諸国の商人等来りあつまる」「人のあつまる事夥し」とそのにぎわいを伝えています。
|
名称 |
御城下絵図(ごじょうかえず) |
指定年月 |
昭和56年8月1日 |
時代 |
江戸時代 |
所在地(指定地番) |
大字国分960-1(大分市歴史資料館) |

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください