23年度 特別展4「カンヴァスに描かれた女性たち 輝く西洋絵画400年展―ルネサンス、バロック、ロココ」
ジャン=マルク・ナティエ《花の神フローラに扮する女性》1753年
カンヴァスに描かれた女性たち 輝く西洋絵画400年展―ルネサンス、バロック、ロココ
クラーナハ、ティントレット、ヴァン・ダイク、レンブラント、ゴヤ、コロー
西洋美術では、ルネサンス期以降、聖母マリアや神話の女神たちが「理想の女性」として描かれるようになり、以後も、女性像は、重要な画題として描き続けられました。16世紀、ヴェネツィアでは、ティントレットが豊かな色彩に彩られた女性たちを幻視的に描き、17世紀、バロックの時代には、レンブラントが光の効果を巧みに用い、気品に満ちた優雅な女性たちを際立たせ、18世紀、ロココへと向かう時代には、フランスの宮廷画家ナティエが、王妃や貴婦人たちを女神に見立て、赤と緑の対比の中に透きとおるような優美な女性の美しさを表出しました。また、19世紀には、現実の女性を見つめ、生活感に溢れる親密な親子の愛情、少女の無邪気さや純粋さなど、対象の内面性に注目し、個性豊かに、多彩な女性像が生み出されました。
本展では、こうした女性像に着目し、ポーランドのヨハネ・パウロ2世美術館所蔵の「東欧の珠玉」と称されるポルチェンスキー・コレクションの中から厳選した巨匠たちの油彩画61点により、400年にわたる西洋美術の成果を振り返ることのできる展示内容で実施しました。
- 会期 平成23年10月14日(金曜日)から12月11日(日曜日)まで
休館日 10月17日(月曜日)、24日(月曜日)、31日(月曜日)、11月14日(月曜日)、21日(月曜日)、28日(月曜日)
- 開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料 一般1,000(800)円/高校生・大学生700(500)円
※中学生以下は市内、市外を問わず無料です。
※()内は団体(20人以上)料金。
※上記観覧料で、コレクション展(常設展)も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料です。
※本展は「大分市美術館年間パスポート」がご利用になれます。
- 会場 大分市美術館/企画展示室1、2
- 主催 大分市美術館、大分合同新聞社、OBS大分放送
輝く西洋絵画400年展実行委員会
- 特別協賛 JA共済
- 協賛 大分銀行、国際ソロプチミスト大分、三栄ホーム、フォトレストホールディングス、宮崎マイカーセンター
- 後援 ポーランド共和国大使館、NHK大分放送局、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、OCT大分ケーブルテレコム、NOASFM
- 協力 大分県立芸術文化短期大学(国際文化学科)、ルフトハンザ ドイツ航空
- 企画協力 ホワイトインターナショナル

アニーバレ・カルラッチ《聖母子》1587年
大分県立芸術文化短期大学 芸短フェスタ 国際文化学科連続講演会
- 講演会1
月日:10月30日(日曜日)
講師:水野僚子准教授
演題:描かれた女性たち―西洋・東洋における女性像への眼差し
聴講者:97名
- 講演会2
月日:11月3日(木・祝)
講師:高瀬圭子准教授
演題:ハプスブルク家の女性の肖像
―スペイン王妃アンナとネーデルラント総督イサベル・クララ・エウへニア
聴講者:107名
- 講演会3
月日:11月6日(日曜日)
講師:入野賀和子教授
演題:絵画と文学の出会い―18世紀イギリスの女性像
聴講者:89名
- 講演会4
月日:11月27日(日曜日)
講師:永田道弘講師
演題:世紀末とファムファタール―19世紀フランスの文学と美術
聴講者:107名
- 展示解説
会期中毎週水曜日 9回実施
場所:企画展示室
解説:美術館職員
参加者総計:180名
- 展示作品数 61点
(関連展示として、大分市美術館所蔵のフランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
「ロス・カプリチョス」の内11点、「戦争の惨禍」の内2点を展示)
- 観覧者数 12,123名

カルロ・ファッキネッティ《母性愛》
ダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください