ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 文化 > 「大分の音楽」がダウンロードできます
更新日:2018年9月18日
ここから本文です。
「大分の音楽」は、大分市の地区にちなんだ弦楽四重奏曲を作曲するプロジェクトです。大分ゆかりの作曲家が市内各地区を訪問し、地区の風景や史跡、地区に伝わる民話やわらべ唄などに取材して、地区の音楽を作曲しました。今年は佐賀関、野津原、大南の3地区3曲です。作曲は倉内直子さん、熊本陵平さん、河野敦朗さんが担当しました。このホームページからお気に入りの楽曲をダウンロードしていただき、ご自分で聴いて楽しむだけでなく、お店や商店のBGMとして利用したり、映像を組み合わせて地区のイベントで上映するなど、いろいろな方法で自由にお楽しみください。来年は、大在、稙田、坂ノ市、明野、鶴崎の5地区が対象で、2月に発表する予定です。
今年の「大分の音楽」3曲をご紹介します。
「佐賀関のための弦楽四重奏曲」
佐賀関地区の音楽は倉内直子さんが作曲を担当しました。地区に伝わる古事記伝説に基づいた5楽章で構成されています。各楽章には、1.神話の海ー神武天皇の御神剣と波、2.早吸日女神社ー御神体の剣、3.民話の里ー木佐上の鬼八伝説、4.黒ヶ浜ー蛇紋岩と波、5.神話の海ー御神剣と鴻浦(びしゃごうら)の姉妹、波、と題名がつけられ、佐賀関地区の異なる表情が表現されています。
「野津原のための弦楽四重奏曲」
野津原地区を担当した作曲家は熊本陵平さんです。作品は単一楽章の構成で、「野津原・幻想」という副題がつけられています。導入部で野津原の風景の移り変わりを表現したメロディーが提示され音楽がスタートします。中間部では野津原の一人神楽に基づく楽節が挿入され、音楽は徐々に変化を遂げます。終曲部では野津原の未来が表現され、音楽はフィナーレを迎えます。
「大南のための弦楽四重奏曲」
大南地区の音楽は、河野敦朗さんが作曲した3楽章構成の作品です。各楽章には「追走」、「和み」、「晴朗」というタイトルがつけられています。音楽は、大南地区の風景とそこに生きる人々の心情をモチーフとして展開します。喜びや悲しみが複雑に入り混じった人間の感情や、心とともに刻々と変化する風景が描写されています。
倉内直子さん
倉内直子さんは大分市生まれの作曲家で、武蔵野音楽大学を卒業後、同大学院を修了しました。第54回日本音楽コンクールに入選したほか、第2回現代音楽協会の新人賞入選、アジア音楽祭ACLでは2003年(東京)、2007年(ニュージーランド)、2016年(ヴェトナム)にそれぞれ入賞しています。現在、作曲活動のかたわら活水女子大学(長崎県)の非常勤講師として、後進の指導にも当たっています。
熊本陵平さん
熊本陵平さんは米国インディアナ大学を卒業し、現在は福岡県在住です。作曲をユージン・オブライエン、吉田峰明に師事、ピアノをミシェル・ブロック、エドワード・バウアーに師事しました。IMTNA音楽コンクール作曲・ピアノ部門第1位。パドローニ・オーディションではグランプリを受賞しました。山口大学、福岡女子短期大学でそれそれ講師も務めています。
河野敦朗さん
河野敦朗さんは東京生まれの作曲家で、長年、大分県立芸術文化短期大学教授として教鞭をとっていました。東京藝術大学作曲科を卒業し、日本現代音楽協会などで、数多くの作品を発表しています。N響コンサートマスターの篠崎史紀氏の「まろ・ワールド」や、NHK「みなのうた」への楽曲提供のほか、テレビCMやオーケストラ作品の編曲、大分国体開会式の楽曲提供など、幅広い分野で活躍されています。
川瀬麻由美弦楽四重奏団は、大分県立芸術文化短期大学教授の川瀬さんが中心となって編成した弦楽四重奏団です。いづれも現在活躍中のプロの演奏家の方々です。
川瀬真由美さん(第1バイオリン)
甲斐田柳子(第2バイオリン)
田村朋弘さん(チェロ)
今井凛さん(ビオラ)
それぞれの音楽はここからダウンロードできます。(実況録音)
佐賀関のための弦楽四重奏曲1.神話の海ー神武天皇の御神剣と波(MP3:3,776KB)
佐賀関のための弦楽四重奏曲2.早吸日女神社ー御神体の剣(MP3:3,724KB)
佐賀関のための弦楽四重奏曲3.民話の里ー木佐上の鬼八伝説(MP3:2,069KB)
佐賀関のための弦楽四重奏曲4.黒ヶ浜ー蛇紋岩と波(MP3:1,949KB)