更新日:2023年11月30日

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令和5年第4回大分市議会定例会

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令和5年第4回大分市議会定例会 市長提案理由説明

令和5年第4回大分市議会定例会が開会されるに当たりまして、提出いたしました諸議案の概要を御説明いたします。
まずその前に、この度、地方自治功労者として、大分県知事表彰を受けられました藤田敬治議員に対し、市民を代表してお喜びを申し上げますとともに、長年にわたり市政発展のために御尽力いただきました御功績に対し、心から敬意と感謝の意を表します。今後ともますます御活躍されますよう祈念申し上げます。

次に、最近の市政の動きについて御報告申し上げます。
まず、「大分市名誉市民 故磯崎新氏追悼行事」についてであります。
去る10月7日、世界を舞台に建築界をリードし続け、広く社会文化の興隆に 貢献してこられた、我が国を代表する建築家であります、本市名誉市民 磯崎新氏の追悼式がアートプラザで厳かに執り行われました。当日は、故人にゆかりのある方々に御参列をいただく中、黙とうや献花、追悼の辞、業績紹介などを通じて、そのお人柄を偲ぶことができました。また、「『磯崎新の謎』をよみとく」と題したシンポジウムにおきましては、親交があった識者の方々に生前の御功績を振り返っていただきました。私をはじめ、聴講した多くの皆様にとって、偉大な足跡を改めて確認する機会になったものと感じております。
ここに、47万市民とともに磯崎新氏の偉業を偲び、心から哀悼の意を表します。
次に、「新たな魅力の創出」についてであります。
去る10月8日、9日の2日間、若者の活躍の場となるアーバンスポーツの推進を図るため、「OITA URBAN SPORTS FES 2023」をお部屋ラボ 祝祭の広場で、初めて開催いたしました。
会場では、スケートボードやBMX(ビーエムエックス)、3人制バスケットボールの3X3(スリー・エックス・スリー)、ダンスなど、各競技のプロ選手等によるパフォーマンスが披露され、併せて、初心者でも気軽に参加できる体験コーナーを設置するなどいたしました。雨に降られた時間帯もありましたが、2日間で延べ3,200人の方が来場され、市民の皆様にアーバンスポーツの魅力を体感していただくことができたものと思っております。
その際、アーバンスポーツに関するアンケート調査を行い、420人の方から 回答をいただいたところであります。アンケート結果を参考にさせていただき、アーバンスポーツを活用した新たな魅力の創出につなげていきたいと考えております。
また、カーボンニュートラルを目指した取り組みを進めグリーンコンビナートへと変化していく工場群を、産業観光の新たなコンテンツとして発信するため、現在、「工場夜景クルーズ」のモニターツアーを実施しております。
乗船後のモニターからは、「国内でも有数の工場群を間近に感じることができた」や、「普段生活している場所を海側から見ることができて特別感を味わえた」などの声があり、満足度も高く、大変好評でありました。継続を望む声が多数あることから、将来的にこの工場夜景クルーズを定着させるための課題整理を進め、これまでになかった観光需要の創出について検討してまいりたいと考えております。
なお、産業技術や衣食住の文化を発信するため、昭和42年に「大分生活文化展」として始まり、半世紀以上にわたり開催してまいりました「おおいた食と暮らしの祭典」は、去る10月14日、15日の開催をもちまして事業を終了いたしました。今後は、民間事業者が開催しているものも含め、多くのイベント等の支援を充実させることにより、引き続きにぎわいや魅力の創出を図ってまいります。
さらに、11月11日、12日には、大分の食や地産地消をテーマとしたイベント「おおいたマルシェ」と木材への親しみや木の文化への理解を深めてもらうイベント「第3回大分市木育フェス」を大分市農林水産フェスとして開催いたしました。共同で開催することで、各イベントの魅力をさらに高めるとともに、回遊性の向上等にも資することができたものと考えております。
このように、多くの皆様に親しまれながらも一定の年数を経たイベント等を見直す一方で、新たな魅力を創出し、人とまちが元気に輝き続けられるような取り組みを今後も着実に進めてまいりたいと考えております。
次に、「津波緊急避難施設整備事業」についてであります。
本市では、今後30年以内に70~80%という高い確率で発生が予想される 南海トラフを震源とした巨大地震と、これに伴う津波による被害が懸念されております。
このような中、津波の浸水想定区域に位置しているものの、近隣に津波避難ビル等が少ない家島地区に、緊急避難するための場所として築造しておりました標高10メートルの人工高台「家島命山」が完成いたしました。去る11月6日には、地元をはじめとする多くの関係者の御臨席を賜り、完成式典を執り行ったところであります。
今後も頻発・激甚化する風水害など、自然災害から市民の生命と財産を守る防災の取り組みを進めてまいります。
また、関東大震災から100年の節目の年に当たり、市民の皆様とともに、いざという時に自らを、そして大切な家族や地域の人々を守るための行動と備えについて、今一度考えてまいりたいと思っております。
次に、「中九州横断道路の整備促進の取り組み」についてであります。
中九州横断道路については、東九州自動車道と接続することで九州の高速道路 ネットワークが形成され、大分港や臼杵港を活用することで、大友氏の時代を中心に国際貿易都市として繁栄した本市が再び九州の玄関口として拠点化され、更なる産業振興による地域経済の活性化と持続可能なまちづくりに繋がるものと考えております。
このような中、11月10日には、國場副大臣をはじめ、国土交通省に対して、未整備区間である宮河内から犬飼町区間の早期事業化を中心に、要望を行ってまいりました。
また、去る11月17日には、竹田市、豊後大野市に続き、本市においてリレーシンポジウムを開催し、「産業・物流」をテーマに、「中九州横断道路が繋ぐ産業の未来」と題した基調講演や、産業や物流に直接関わりを持つ企業の方々を交えたパネルディスカッションを行いました。中九州横断道路が渋滞解消と事故防止のみならず、産業や物流、防災や暮らし、医療、観光などさまざまな分野においても極めて重要な道路であることを、会場の多くの皆様とともに再認識したところであります。
今後とも、人が集まり、暮らしやすい、子育てしやすい大分市を実現していくため、中九州横断道路の全線開通に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。
 

 予算議案

(一般会計補正予算)
それでは、予算議案について御説明申し上げます。
今回の補正予算は、私立保育所等給付費をはじめとする扶助費の追加計上や、退職手当等の人件費の調整のほか、令和4年度の事業費の確定に伴う国庫負担金等精算返還金を中心に編成いたしました。
また、債務負担行為として、指定期間満了に伴うホルトホール大分等4施設の指定管理業務委託料のほか、有料指定ごみ袋事業に係る作製等の業務委託料や公用車のリース料などを計上いたしております。
その結果、補正額は66億2,100万円となり、補正後の一般会計予算総額は2,228億9,300万円となったところであります。
まず、歳出についてでありますが、はじめに、扶助費等として
36億6,554万4千円を計上いたしております。
その主なものは、人事院勧告による公定価格の増などに伴う私立保育所等給付費やサービス利用者の増加に伴う障がい児通所支援費などの追加計上であります。
次に、人件費として16億9,022万8千円を計上いたしております。これは、60歳以上の定年前退職等に伴う退職手当の追加計上のほか、給与改定や支給実績に伴う人件費の調整であります。
また、これら以外の経費として12億6,522万8千円を計上いたしており ます。
その主なものは、生活保護事業などに係る国庫負担金等精算返還金や国民健康 保険税の軽減を受けている世帯の増に伴う国民健康保険特別会計繰出金の追加 計上のほか、障がいがある方などに対して専門的な歯科診療を行う大分県口腔保健センターを運営する大分県歯科医師会に対し、運営費を助成するための経費の計上であります。
次に、歳入についてでありますが、
今回の補正予算の主な財源といたしましては、
  地方交付税 16億6,633万6千円
  国庫支出金 16億5,755万8千円
  県支出金      8億  850万8千円
  繰越金       24億6,907万8千円
を計上いたしております。

(特別会計補正予算)
続きまして、特別会計補正予算についてでありますが、国民健康保険特別会計につきましては、主に県補助金等精算返還金として13億3,400万円を、介護保険特別会計につきましては、主に国庫負担金等精算返還金として3億2,200万円をそれぞれ追加計上いたしております。
また、後期高齢者医療特別会計につきましては、主に後期高齢者医療広域連合納付金として7,400万円を追加計上するほか、母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計等、その他の特別会計につきましては、主に令和4年度決算の確定に伴う事業費の調整等で、その補正額は5,200万円となっております。
このほか、水道事業会計につきましては、債務負担行為として、給水管等の現況調査や改修に係る経費などを計上いたしております。
また、公共下水道事業会計につきましては、債務負担行為として、水資源再生センターで発生する汚泥の運搬・処分に係る経費などを計上いたしております。
 

 一 般 議 案

次に、一般議案の主なものについて御説明申し上げます。
まず、議第112号は、大分市荷揚複合公共施設条例の制定についてであります。これは、令和6年4月に供用開始予定である「大分市荷揚複合公共施設」の設置および管理に関し必要な事項を定めようとするものであります。
議第114号は、大分市議会議員の議員報酬、費用弁償および期末手当に関する条例の一部改正について、議第115号は、大分市常勤特別職の給与に関する条例の一部改正についてであります。これらは、国の給与改定に準じ、大分市議会議員および常勤特別職の期末手当の支給月数を改定しようとするものであります。
議第116号は、大分市職員の給与に関する条例および大分市一般職の任期付職員の採用および給与の特例に関する条例の一部改正についてであります。これは、国および大分県に準じ、一般職の職員の給料などを改定しようとするものであります。
議第117号は、大分市会計年度任用職員の給与および費用弁償に関する条例等の一部改正についてであります。これは、地方自治法の一部改正を踏まえ、会計年度任用職員の給与について、新たに勤勉手当の支給を行う等の改正をしようとするものであります。
議第121号は、大分市職員定数条例の一部改正についてであります。これは、市民の救急需要の増加等に対応するため、消防局に日勤救急隊を創設する必要があることから、消防職員を増員しようとするものであります。
議第122号は、特別職の職員で非常勤のものの報酬ならびに費用弁償に関する条例の一部改正についてであります。これは、大分市自治委員制度検討委員会より、報酬の額を改定すべきであるとの提言を受けたことなどから、自治委員の報酬の額を改定しようとするものであります。
議第124号は、大分市子ども医療費の助成に関する条例の一部改正についてであります。これは、高校生等を助成対象に加えることにより、更なる子どもの保健の向上と子育て世帯の経済的負担の軽減を図ろうとするものであります。
議第128号は、大分市活き活きプラザ潮騒条例の廃止についてであります。これは、築後20年以上が経過し、施設の老朽化などさまざまな課題を検討する中で、外部評価委員会から、施設の現状を踏まえると市として保持する必要性は低い等の意見があったことや、施設の機能を市民センターや公民館などで代替可能である ことなどから、総合的に勘案した結果、令和6年4月1日をもって廃止しようとするものであります。
議第133号から議第140号までは、いずれも事務の受託の協議についてで あります。これは、現在、大在水資源再生センター内に建設中の下水汚泥燃料化施設へ、本市ならびに別府市、佐伯市、臼杵市、津久見市、豊後高田市、杵築市、国東市、日出町から排出される下水汚泥を各自治体が搬入し、固形燃料化するために必要な事務を本市が受託しようとするものであります。
報第11号は、専決処分した事件の承認についてであります。これは、大分市営陸上競技場の改修作業を進めていたところ、舗装改修箇所の基層剥離が当初設計より広範囲に生じていることが判明したことから、この範囲を追加補修するものであり、公益財団法人日本陸上競技連盟の第2種公認検定の継続検査および別府大分毎日マラソン大会までの期間を考慮すると、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、地方自治法第179条第1項の規定に基づき専決処分を行ったものであります。
その他の議案につきましては、その都度担当者から説明いたさせます。
何とぞ、慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

財務部財政課 

電話番号:(097)537-5607

ファクス:(097)532-3511

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