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更新日:2025年4月8日
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大友氏館の庭園跡は、1998年(平成10年)の発掘調査により発見されました。調査研究の結果、庭園は約500年前、大友家19代当主・義長の頃に造られ、その後、大友氏最盛期となる16世紀後半、21代当主・宗麟と22代当主・義統の時代に雄大な池をもつ庭園へ改修されたことがわかりました。
本市では、この宗麟・義統の時代の庭園の姿を復元整備することを目的に、平成28年5月から令和2年3月までの間、整備工事を進め、令和2年6月5日より一般公開を開始しました。
九州六か国を治めた戦国大名大友氏が威信をかけて造った庭園の四季折々の姿をお楽しみください。
中世の庭園は、後世の改修によって当時の姿を留めていない例が多いですが、大友氏館跡庭園は、発掘調査によって、池の遺構がほぼ当時の状態で発見され、復元整備によって、その姿を現代に眺めることができます。また、発掘調査により、戦国大名の館跡において、最大級となる東西67m、南北30mの池を持った庭園跡であったことが分かっています。
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日本庭園は自然の風景を象徴的に再現しているといわれています。大友氏館跡庭園の池は"海"が表現されており、海に浮かぶ島を表した「中島」、石を敷き詰め岸辺を表した「州浜」、山を表した「築山」のほか、「景石」(庭石の中でも、景観を整えることを目的に設置された石)や「滝」が池の趣をより深めています。本庭園には以下のような特徴があります。
白玉砂利 |
西池 |
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庭園の東池は遺跡を保護するため厚さ50cm程度の土を被せ、景石の一部は、同じ場所にレプリカ(複製)を製作して配置しています。なお、レプリカを製作した後、本物の景石は、遺跡の保護のため、同じ場所の地下に埋め戻しています。西池も同様に20cmの土を被せており、景石はすべて実物をそのままご覧いただけます。
なお、景石の内、安山岩や凝灰岩の一部は大分川上流域の由布市挾間・庄内周辺で産出され、「永興(りょうご)石」とも呼ばれる凝灰岩は南大分永興が産地と考えられています。
景石を設置している様子 |
左の景石が実物、中央と右の景石がレプリカ(複製) |
庭園の樹木は、発掘調査の際、池の土を分析して得られた種子や花粉の情報をもとに選定しています。ゴヨウマツ、モミジ、ヤナギ、ヤマザクラなど、庭園を彩ったであろう樹木の四季折々の姿をお楽しみください。
ゴヨウマツ(写真中段・濃い緑の木) |
シモツケ |
シャガ |
ヤマツツジ |
公開開始 |
令和2年6月5日~ |
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開園時間 |
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで) |
休園日 |
南蛮BVNGO交流館の休館日に準じます。
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所在地・連絡先 |
大分市顕徳町3丁目2番45号/電話:097-578-9191 |
アクセスについて |
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設備 |
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入園料 |
無料 |
その他 |
団体でお越しの方、ガイドを必要とされる方は事前にご連絡ください。 |
大友氏館跡庭園周辺写真
大友氏館跡庭園広域地図 |
大友氏館跡庭園詳細地図 |
大友氏館跡は現在も調査が続いています。庭園も重要な遺跡の一部です。入園される方は、以下のことを守ってください
このほか、庭園を損傷する行為やほかの入園者に迷惑な行為はおやめください
ルールとマナーを守って、郷土の文化財に親しみましょう
庭園や大友氏遺跡の歴史的な内容に関するお問い合わせ
教育委員会事務局文化財課
電話番号:(097)537-5682
ファクス:(097)536-0435
庭園の見学などに関するお問い合わせ
南蛮BVNGO交流館
電話番号ファクス共通:(097)578-9191