マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が増加しています
市内の医療機関から大分市保健所に、今年に入り3例目の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生届出があり、昨年1年間の届出件数に達しました。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の主な症状は発熱、消化器症状、全身倦怠感などで、重症化すると死亡することもあります。
農作業やレジャーなどの際にマダニに咬まれないよう、露出の少ない服装で活動し、活動後はマダニに咬まれていないか確認することが重要です。また、マダニに咬まれていることに気づいた際は、医療機関で処置してもらいましょう。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)届出者数
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令和4年 |
令和5年 |
令和6年(1月~5月末) |
備考 |
大分市 |
3 |
3 |
3 |
令和6年5月31日時点 |
大分県 |
※7 |
※12 |
※4 |
令和6年5月31日時点 |
全国 |
118 |
134 |
42 |
令和6年5月19日時点の速報値 |
※ 大分市分を含む
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症で、 感染症法では四類感染症に位置付けられています。
- 潜伏期間は6日~14日です。
- 症状は発熱、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、全身倦怠感などです。
- 重症化すると、死亡することもあります。特に高齢者での発症例・重症化例が多くみられます。
- 感染源となるマダニは、春から秋にかけて活動が盛んになります。
感染予防対策
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
- 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴下等を着用して肌の露出を少なくしましょう。
- 屋外活動後は入浴し、マダニに咬まれていないか確認してください。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
- 吸血中のマダニを見つけた場合には、自分でつぶしたり、取り除いたりせずに、医療機関で処置してもらってください。
- マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください。
- ペットが散歩などの時に森や茂み、河川敷等に行くことでペットにマダニが付着する可能性があります。マダニの付着を予防するために、ペット用のダニ駆除剤などで予防しましょう。
※ ペットの感染予防対策に関しては、大分市動物愛護センター(097-588-2200)にご相談ください。
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