ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 観光ガイド > 大分の観光 > 特集 > 大分市の産業の魅力を紹介します! > 大分市親善大使の産業観光体験レポート!~日本製鉄(九州製鉄所 大分地区)、大分県漁業協同組合(佐賀関支店)編 vol.2~
更新日:2023年1月5日
ここから本文です。
前回:大分市親善大使の産業観光体験レポート!~日本製鉄(九州製鉄所 大分地区)、大分県漁業協同組合(佐賀関支店)編 vol.1~
前回に引き続き大分市の産業観光プログラムについて紹介します。
続いて紹介するのは大分県漁業協同組合佐賀関支店です。
大分県漁業協同組合佐賀関支店に到着しました!
佐賀関の特産品といえば、皆さまもご存じのとおり、大分市が誇るブランド魚、「関あじ・関さば」です。
早速、「関あじ・関さば」についてお話を伺ってきました。
豊後水道の荒波にもまれ、身が引き締まっている「関あじ・関さば」。
実は、漁師さんが一匹一匹手釣りで釣り上げているんです。
エサは撒き餌などは使わず、サバの皮やハゲの皮で作った疑似餌を使用します。
また、「関あじ・関さば」漁の特徴の一つとして「面買い(つらがい)」というものがあります。
水面から魚のおおよその重さを判断して、船のいけまから、漁協の生け簀へ人の手に触れることなく素早く移動させます。ベテランの職員さんになると、10g単位で重さが分かるとのこと!さすがの目利きです!
魚を計測するときにはかりに乗せると、暴れて魚を傷めるリスクがありますが、この「面買い」をすることでお魚の品質を保つことができるんです。
その後、漁協の広い生け簀で一日泳がせ、落ち着かせストレスを軽減します。
残念ながらこの日は時化ていたため、漁師さんが漁に出ておらず実際に「面買い」している様子は見られませんでした。
こちらは別の日に撮影した船から生け簀に移されている様子です。
こちらの生け簀では「サバ」が元気に回遊していました!
サバは群れで行動するため、生け簀の中でも集まって同じ方向で回遊するとのこと。勢いよく泳ぐ様は圧巻です!
一方こちらは「アジ」の生け簀。アジは水中の深いほうに潜むらしく肉眼で確認するのがなかなか難しかったです。
こちらは「ブリ」が入っている生け簀です。
出世魚として知られているブリは、年末にかけて需要が高まるらしく、この日は4つの生け簀にブリが泳いでいました。
ちなみに、ブリは大きさごとに地方によって呼び名が違うらしく、日本全国の呼び名を数えると約90種類以上の呼び名があるらしいです。
ここ佐賀関でもおおよそ5種類ほどの呼び名を使い分けているそうです。
小さいほうから順に「ヤズ」、「ハマチ」、「シントク」、「チュウモン」、「ブリ」と使い分けているとのこと。約3kgの大きさを呼ぶときのシントクと、約4kg以上の大きさのブリはよく使うそうです。
大きさや地域によって名前が変わるというのは面白いですね。
佐賀関漁港では伊勢海老も採れるらしく、立派な伊勢海老が生け簀にいました。
こちらは、そんな伊勢海老が脱皮した殻。一瞬本物の伊勢海老がいるのかと驚きました!
生け簀の中で泳いで、ストレスを軽減した魚たちを活け締めした後は、この機械に乗せて作業場まで運びます。
そして、トレーに乗せられて重さによって振り分けていきます。
関あじ・関さばの締め方にも特徴があります。
魚の血抜きを行う「活け締め」と死後硬直を遅らせる「神経抜き」という処理を行うことで、おいしさを保つことができるのです。
「関あじ・関さば」の最大の特徴は、なんといってもその新鮮さです。
新鮮さゆえに全く生臭さがなく、お子様から大人の方まで皆様がおいしくいただけるお魚です。
「関あじ・関さば」は、その新鮮さを最大限に楽しむため、お刺身でいただくのがおススメです。
引き締まったプリプリの身は噛むたびに脂の旨みを感じられ、まさしく絶品です。
カボスを少し搾ってからいただくのも美味しいので、ぜひ試してくださいね。
そんな高品質で新鮮な「関あじ・関さば」は大変人気が高く、大分市内のみならず全国に出荷されていきます。
「関あじ・関さば」には、そのブランドを証明するシールが貼られているので、ぜひお店で見つけてみてくださいね。
近年、若い世代を中心に「魚離れ」が進みつつあります。
でも、こんなに美味しい「関あじ・関さば」を食べないなんてもったいない!
すでに全国的にも知名度のある「関あじ・関さば」ですが、若い世代や海外の方にも、もっとその魅力を知ってもらうことで、一人でも多くの方に「関あじ・関さば」の美味しさを堪能していただけると嬉しいです。