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更新日:2026年5月12日
令和8年第18週(4月27日~5月3日)の水痘による患者報告数は2.91であり、流行発生警報レベルの2.0を上回りました。
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することによって引き起こされ、かゆみを伴う発疹が全身に出現する感染症です。主に小児に多くみられ、通常は予後良好です。しかし、子どものころに水痘に罹患していない、あるいはワクチン接種を受けていない方が大人になって感染すると重症化しやすいことが知られています。また、妊婦、乳児、免疫不全の方は重症化のリスクが高く、感染すると症状が重くなったり、肺炎や脳炎などの合併症を起こしやすいことから、特に注意が必要です。
感染から2週間程度(10日~21日)の潜伏期間の後に、発熱、全身に水疱状の発疹が出現します。典型的な症例では、発疹は皮膚の表面が赤くなる紅斑から始まって、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)したあとに治癒するとされています。発疹は顔面、頭皮、体幹に多く、その後四肢に広がり、激しいかゆみを伴います。その他、頭痛、倦怠感、食欲不振、咳、鼻水などの症状も見られます。
水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力が強く、空気感染、飛沫感染および接触感染によって広がります。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播が見られます。
水疱中にはウイルスが多く含まれていることから、水疱に触れた後は、ハンドソープを使って確実に手を洗いましょう。また、家庭内での感染を防ぐためにタオルの共用を避けるといった接触感染対策も重要です。また、空気感染するため、手洗いやマスクのみでは感染を防ぐことができません。そのため、予防接種であらかじめ免疫を獲得しておくことが有効な感染対策となります。
水痘の予防接種は2014年10月から定期の予防接種(生後12月から36月までの子どもに対して2回接種)となっていますので、未接種の方は予防接種を受けましょう。