食中毒の発生についてお知らせします
令和7年9月15日(月曜日)、大分市内で食中毒が発生しました。
食中毒予防の三原則は
食中毒菌を「付けない(清潔)」・「増やさない(迅速・冷却)」・「やっつける(加熱)」です。
1.概要
令和7年9月19日(金曜日)、市民から大分市保健所へ「知人と5人で大分市内の飲食店を利用したところ、3人が体調不良になった」との連絡がありました。
調査の結果、9月14日(日曜日)に『とり善大在店』(大分市大字政所)を利用した3人がそれぞれ腹痛、下痢、発熱等の症状があることが判明しました。
大分市保健所は、当該店舗で提供された食事を原因としたカンピロバクター・ジェジュニによる食中毒と断定し、本日、食品衛生法に基づき、営業停止(2日間)を命令しました。
2.調査結果
- 調査内容
(1)発生日時:令和7年9月15日(月曜日)午前5時頃
(2)原因施設
所在地:大分市大字政所2103番地
営業の種類:飲食店営業 一般食堂・レストラン
屋号:とり善大在店
営業者:有限会社とり善フードシステム 代表取締役 甲斐 厚
(3)原因食品:令和7年9月14日(日曜日)に当該原因施設が調理提供した食事
【焼鳥、鶏のレバ刺し、鶏のたたき、からあげ等】
(4)原因物質:カンピロバクター・ジェジュニ
※患者便 3検体中2検体からカンピロバクター・ジェジュニを検出
※検査機関 大分市保健所衛生課衛生検査担当班
(5)喫食者数:5人(調査中)
(6)患者数:3人(調査中)
(7)症状:腹痛、下痢、発熱 等
(8)受診状況:医療機関受診者3人 (入院患者なし)
(9)潜伏期間:5.5時間~84.5時間
(10)患者状況:現在は、3人とも快方に向かっています。
- 食中毒と断定した理由
(1) 患者らの共通食は、当該原因施設が調理提供した食事のみであること。
(2) 患者の便からカンピロバクター・ジェジュニを検出し、患者の症状および潜伏期間がカンピロバクター属菌によるものと一致していること。
(3) 医師から食中毒患者の届出が提出されたこと。
以上のことから、上記施設を原因とするカンピロバクター・ジェジュニによる食中毒と断定しました。
- 原因施設への措置内容等
(1)行政処分:営業停止命令
令和7年9月24日(水曜日)から25日(木曜日)まで(2日間)
(2)指導内容
・提供する食事は十分な加熱を行うこと。
・調理場内の清掃、消毒を徹底し二次汚染を防止すること。
・手指の洗浄、消毒を十分に行うこと。
カンピロバクター食中毒について
【症状】
食後1~7日(平均2~3日)で発症し、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などの症状があらわれます。
【過去の食中毒の原因食品】
鶏肉(鶏レバーやささみなどの刺身、鶏肉のタタキ、鶏わさなどの半生製品、加熱不足の調理品など)、生野菜、井戸水、湧水など。
【予防のポイント】
1.食肉は十分な加熱(中心温度が75度で1分間以上)を行いましょう。
2.食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行いましょう。
3.食肉を取り扱った後は十分に手を洗いましょう。
4.食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行いましょう。