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更新日:2025年9月2日

令和7年第3回大分市議会定例会

令和7年第3回大分市議会定例会の様子

令和7年第3回大分市議会定例会 市長提案理由説明

令和7年第3回大分市議会定例会が開会されるに当たりまして、提出いたしました諸議案の概要を説明します。
まずその前に、この夏も、大分七夕まつりをはじめ、ななせの火群まつり、本場鶴崎踊大会などが各地域で開催され、また、一昨日に開催されましたおおいた「夢」花火には13万人の皆様にご観覧いただきました。
開催に当たりご尽力いただいた企業や団体、地域、商店街、ボランティアなど、全ての皆様に改めて心から感謝を申し上げます。
秋以降も、関の鯛つりおどり大会をはじめ、よいやかがり火、おおざいワッショイ、ななせの里まつり、大野川合戦まつりが開催されるなど、各地域の歴史や伝統を伝える特色ある祭りが続きます。ぜひ多くの皆様に参加していただきたいと思っています。
次に、最近の市政の動きについて報告します。
まず、「おおいたサイエンスパーク2025」についてです。
去る8月23日、24日の2日間、体験を通じて科学の楽しさや奥深さを実感してもらい、子どもたちの科学への興味・関心を育むことを目的として、荷揚複合公共施設を会場に「おおいたサイエンスパーク2025」を開催しました。
会場では、市内の教育機関のほか、本市を拠点に活躍する企業など多くの団体の皆様により、52の科学関連ブースが出展され、両日とも2,500名を超える来場者がそれぞれに興味あるブースを体験するとともに、出展者との交流も図られるなど大変活気のあるイベントとなりました。
子どもたちからは、「実験が不思議で面白かった」、「理科の授業が楽しみになった」といった科学に対する興味や探究心の芽生えを感じられる声が聴かれたとともに、保護者の方からは、「色々な種類のブースがあり、子どもと楽しく選びながら回れてよかった」、「また来年も開催してほしい」、「大人にとっても楽しかった」といった好意的な感想を多くいただきました。
引き続き、子どもたちが科学の魅力を体験できる機会の提供に努めてまいりたいと考えています。
次に、かねてより説明しておりました学校の夏季休業期間の延長についてです。
これまで、8月24日までとしていた小中学校及び義務教育学校の夏季休業期間を、今年度から1週間延長し、8月31日までとしました。
これにより、児童生徒の熱中症事故を防止するとともに、2学期の短縮により授業時数が見直されることで、学校生活の負担軽減を図ることができるものと考えています。
なお、延長した1週間については、中学校の部活動は大会等を控えた競技以外は原則として実施しないこととし、ゆとりある夏休みの中で、家庭や地域とのふれあいの時間が持てるようにも配慮したところです。
また、昨年度から各学校の実情に応じて実施しているスロースタートプログラムとの相乗効果によって、一層の不登校未然防止につながるとともに、ゆとりをもった2学期の始まりは、教職員の働き方改革の一環にもなると考えています。
次に、AJSA九州アマチュア・サーキット第3戦 with オオイタ・スケートボード・フェス2025についてです。
来る9月6日(土曜日)に、大分駅府内中央口広場において、スケートボードのアマチュアトップレベルの大会である「AJSA九州アマチュア・サーキット第3戦」を大分県で初めて開催します。
併せて開催する「オオイタ・スケートボード・フェス2025」では、初心者を対象としたビギナーズクラス大会や、未経験者向けの体験会、AJSAのプロスケートボーダーによるエキシビションなど、様々な方に楽しんでいただけるプログラムを準備しているところであり、アーバンスポーツの中でも特に注目を集めているスケートボード競技のさらなる普及振興につながるものと考えています。
市民の皆様には、ぜひ会場でスケートボードの魅力を体感するとともに、トップレベルのパフォーマンスを楽しんでいただきたいと思っています。
次に、大分アートフェスティバル2025「回遊劇場w@nder」についてです。
来る9月26日から10月26日までの1か月間、3年に一度となるアートフェスティバルを開催します。
今回は、「w@nder」をテーマとして、中心市街地を一つの劇場に見立て、アートプラザやコンパルホール、大分駅、トキハ本店などに、大分を拠点に国内外で活躍されている、藤田洋平氏、北村直登氏、ザ・キャビンカンパニーのお二人をはじめとする10組のアーティストの絵画や彫刻などを展示します。
アーティストの皆様が、本市のまちなかに息づく歴史、風景、人々の営みなどからインスピレーションを得て制作した作品を巡っていただくとともに、過去に制作された若草公園のトイレなど、17のパブリックアート作品にも触れていただきたいと考えています。
また、期間中の毎週末には作品を巡るアートツアーやワークショップなどを開催するほか、大分市アーティストバンク「POART」に登録しているアーティストの作品が展示・販売されるなど、様々なイベントを準備しています。現在、イベントの充実を図るためのクラウドファンディングを実施していますので、ご支援、ご協力をお願いいたします。
この機会に、多くの皆様にまちなかを歩いていただき、アートを通じて本市の魅力を再発見していただきたいと考えています。
次に、子育て支援に係るDXの推進についてです。
まず、来る10月から、本市の地域子育て支援拠点である、市内11カ所すべてのこどもルームに、入退館システムを導入します。
これまで、こどもルームでは、入館の都度、住所・氏名等の記入を求めていましたが、本システム導入後は、保護者のスマートフォンにインストールした専用アプリの二次元コードをかざすだけで、入退館できるようになります。
併せて、本専用アプリ内において、こどもルームで開催する各種イベントや講座情報等のプッシュ型配信、子育て講座等の参加申込等も行えるほか、相談記録の電子化が図られることにより、すべてのこどもルームで切れ目のない相談支援を行うことが可能となります。
なお、地域子育て支援拠点施設において、スマートフォンに登録した二次元コードをかざすことで入退館できるシステムの導入については、九州内の県庁所在地・中核市および大分県内で初めてとなります。
次に、電子母子手帳アプリ「母子モ」の機能を拡張します。
令和2年から本市電子母子手帳アプリとして導入した「おーいたっち」は、妊産婦とこどもの健康データの記録や、予防接種のスケジュール管理をはじめ、日々の記録などを家族と共有したり、妊娠・出産・育児に関する本市からの大切な情報を確認したりすることなどに活用されています。
来る10月から、新たにオンライン申請とオンライン予約の機能を追加することにより、妊娠の届出、妊婦のための支援給付金や産後ケア等の申請、離乳食講習会等の各種教室の予約をアプリ内で行うことが可能となります。
今後も、子育て世帯をサポートし、安心して出産・子育てができる環境づくりを進めてまいります。
最後に、本市職員による時差通勤の試行運用についてです。
地域公共交通等のあり方や交通渋滞対策に関して調査・研究を進めるため、本年4月、大分市総合政策企画会議交通システム部会を設置いたしました。本部会の中で、市民の快適な移動手段を確保するために、市内の交通渋滞の緩和につながる取組の一つとして、令和8年4月から本市職員による時差通勤制度の導入を検討しております。
この導入に向け、制度運用上の課題を抽出し整理することを目的に、来月10月1日から1か月間、本市職員による時差通勤の試行運用を実施します。
試行運用では、実施する所属を選定し、自家用車・単車通勤の職員を対象に、1時間早い早出勤務と1時間遅い遅出勤務の勤務区分をそれぞれ設定することにより、朝夕のピーク時における交通量の分散を図ってまいります。
時差通勤の取組は、本市全体で進めていくことが重要であり、今後、民間事業者等へ取組が広がるよう部会の中で検討を進め、交通渋滞の緩和に努めてまいります。

予 算 議 案

一般会計補正予算

それでは、予算議案について説明します。
今回の補正予算は、大分市企業立地促進条例に基づき、企業が行う設備投資や新規雇用を支援するための助成金として、6億2,000万円を追加計上するとともに、本助成金に係る債務負担行為を設定しています。
その結果、補正後の一般会計予算総額は2,292億6,600万円となったところです。
歳入については、今回の補正予算の財源として、繰越金6億2,000万円を計上しています。

特別会計補正予算

続きまして、特別会計補正予算についてですが、国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計において、自治体システム標準化への対応に伴い、納税通知書や督促状等の各種帳票の仕様を変更する必要が生じたことなどにより、当初予算で設定した作製等業務委託料に係る債務負担行為の 限度額を増額する経費を計上しています。

 一 般 議 案

次に、一般議案の主なものについて説明します。
議第96号は、大分市職員等の旅費に関する条例等の一部改正についてです。これは、国内外における物価上昇など経済社会情勢の変化に対応するとともに、事務負担軽減を図ることを目的とした国家公務員等の旅費の改正に準じ、大分市職員等の旅費等について、所要の改正をしようとするものです。
議第98号は、大分市こどもルーム条例の一部改正についてです。これは、市内に住所を有するという条件を削除し、こどもルームの使用者の範囲を改正しようとするものです。
議第101号は、大分市水道事業給水条例及び大分市公共下水道条例の一部改正についてです。これは、災害その他非常の場合において、他の地方公共団体の長の指定を受けた者等が給水装置工事及び排水設備等の新設等の工事を施行することができるようにしようとするものです。
議第103号は、大分市スポーツ施設条例及び大分市市民行政センター条例等の一部を改正する条例の一部改正についてです。これは、大分市南部スポーツ交流ひろばの設置等をしようとするものです。
議第106号は、令和6年度一般会計並びに特別会計の決算につきまして、地方自治法第233条第3項の規定により、認定をいただこうとするものです。
その概要を説明しますと、一般会計では、
歳入   2,264億7,070万1千円
歳出   2,204億  298万3千円
となっており、歳入歳出差引額は、60億6,771万8千円となっています。
また、9特別会計の合計決算額は、
歳入   1,026億4,970万1千円
歳出   1,003億6,186万円
となっており、歳入歳出差引額は、22億8,784万1千円となっています。
議第107号は、令和6年度水道事業会計の剰余金の処分及び決算につきまして、地方公営企業法第32条第2項及び第3項の規定により議決、並びに同法第30条第4項の規定により認定をいただこうとするものです。
その概要を説明しますと、収益的収支では、
収入総額   104億5,867万3千円
支出総額     91億4,296万4千円
となり、税抜き後、8億620万円の当年度純利益を計上しました。
次に、資本的収支では、
収入総額   23億1,808万4千円
支出総額   77億5,733万3千円
となり、54億3,924万9千円の収支不足額を生じましたが、損益勘定留保資金等で補てんしたところです。
議第108号は、令和6年度公共下水道事業会計の剰余金の処分及び決算につきまして、地方公営企業法第32条第2項及び第3項の規定により議決、並びに同法第30条第4項の規定により認定をいただこうとするものです。
その概要を説明しますと、収益的収支では、
収入総額   133億5,795万7千円
支出総額   128億8,525万4千円
となり、税抜き後の収入と支出は同額となり、収支は均衡しました。
次に、資本的収支では、
収入総額   112億1,732万4千円
支出総額   146億  786万9千円
となり、33億9,054万5千円の収支不足額を生じましたが、損益勘定留保資金等で補てんしたところです。
その他の議案につきましては、その都度担当者から説明をさせます。
何とぞ、慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

財務部財政課 

電話番号:(097)537-5607

ファクス:(097)532-3511

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