大分市の魅力特集サイトOITAPRIDE > 大分市の魅力を紹介 > スポット・体験 > 踊り継がれて450年!鶴崎踊の魅力とは?
更新日:2018年8月8日
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大分市を代表する伝統芸能のひとつ「鶴崎踊」。毎年8月のお盆過ぎの土曜日と日曜日、鶴崎公園グラウンドで開催されています。
「地域の盆踊りみたいなものでしょ?」と思ったあなた!あなどるなかれ!鶴崎踊は約450年以上前から踊り継がれてきた、歴史のある踊りなのです!
なぜ450年もの間踊り継がれてきたのでしょうか?人々を魅了する鶴崎踊の魅力とは何なのでしょうか?
永禄3年(1560年)頃、当時の豊後の国主 大友宗麟公のため、京都から踊り子を招き、「三つ拍子」という踊りを踊らせたのが鶴崎踊の始まりといわれています。
その後、三つ拍子は「左衛門(さえもん)」と呼ばれるようになりました。テンポの早い軽快な踊りが特徴です。そして江戸時代、伊勢に行った人たちが「伊勢踊」を覚えて帰り、アレンジして鶴崎で踊り始めました。これが今日の鶴崎踊で中心となっている「猿丸太夫(さるまるだゆう)」の始まりと言われています。ゆっくりとした優雅でしなやかな手先や動きが特徴で、見る人を引きつけます。
鶴崎は昔から芸能が盛んな場所だったため、2種類の踊りはいつしか地元の盆踊りとして定着。大正3年に鶴崎駅が開業すると、鶴崎以外の場所から踊りを見に来る人が増え、鶴崎の地の踊りであることから「鶴崎踊」と呼ばれ始め、徐々に呼び名が広まっていったといわれています。
そして大正13年、歴史ある鶴崎踊を地元で大切に守っていこうと、鶴崎おどり保存会が発足しました。昭和61年には、地域的特色のある優雅な振りを伝える踊りであるということから、国の選択無形民俗文化財となりました。
保存会の活動は今も積極的に行われ、市内のイベントはもとより、首都圏のイベントでも鶴崎踊を披露するなど、積極的に活動し、踊りの魅力を伝えています。
また、地域の人は日々踊りや歌の練習を重ね、子や孫たちの世代に伝統を伝えています。
こうした人々の思いや取り組みによって、450年以上もの長い年月、こうして絶えず現代まで踊り継がれているのです。
趣向を凝らした衣装
2日間開催される本場鶴崎踊大会。1日目は、各団体が手作りした、豪華絢爛な個性あふれる衣装が見もの!伝統的なものから流行を捉えたものまでさまざまなので、各団体を見比べてみましょう!2日目はそれぞれにあつらえたそろいの浴衣で踊ります。シンプルな衣装で、踊り本来の美しさが映えます!
踊りに華を添える音楽
本場鶴崎踊大会を盛り上げるために欠かせないものといえば、鶴崎おどり保存会による歌と演奏。主旋律を歌う「唄」と合いの手をいれる「はやし詞(ことば)」の歌声が会場に響き渡ります。また、太鼓や尺八・三味線・横笛・胡弓(こきゅう)を奏でる「はやし方」が、円の中心のやぐらで交代しながら演奏し、踊りをリードします。
観客も楽しめる工夫が満載
渡り橋を架け、踊りの輪の内側からも見ることができるので、外側からとはまた違った雰囲気を味わえます。また、両日とも午後8時30分から、踊りの輪へ飛び入り参加もできます。踊り手と一緒になって大会を盛り上げましょう!踊り終了時には打ち上げ花火もありますよ!