更新日:2022年7月28日
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7月に入り2件の「天ぷら油の過熱発火」によるこんろ火災が発生しています。
こんろ火災は、過去5年間に大分市内で発生した住宅火災の出火原因で最も多く、7月頃から冬時期に増加する傾向にありますので注意してください。
こんろ火災の多くは、使用者のちょっとした油断や不注意で発生していますので、次のポイントに注意してください。
※現在製造されている家庭用ガスこんろはすべてSiセンサーこんろです。
(平成20年10月以降は、業務用・1口こんろを除くすべてのこんろに義務化されました。)
Siセンサーこんろとは、全口に調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、こんろ・グリル消し忘れ消火機能を有するこんろです。
こんろ火災の多くは「天ぷら油の過熱発火」により発生しています。不適切な消火方法から火傷を負った方が発生していることから、天ぷら油の過熱発火の消火実験を行いました。特に水で消火する行為は火炎が拡大し、大変に危険ですので注意してください!
1.鍋に天ぷら油を約1リットル入れて、コンロに火をつけます。 2.こんろに火をつけて8分35秒後に鍋から白煙が上昇します。
この時の天ぷら油の温度は15.5度です。
3.こんろに火をつけて9分30秒後に出火しました。 4.発火した天ぷら油に水を掛けた場合の様子です。
5.消火方法としては消火器の使用が最も安全で有効です。 6.水に浸し絞ったバスタオル等で鍋全体を覆い消火する方法もあります。
7.バスタオル等は鍋の手前から覆うように掛けてください。 8.掛けたバスタオル等をすぐに動かしたり、取り除かないでください。
※バスタオル等は、水が垂れない程度に絞ってください。また、途中でバスタオル等を取り除いたりすると、油の温度が下がっていないため、再出火し火傷をする恐れがあります。