第45回大分市技能者表彰 受賞者を紹介します
大分市では、高い技能を習得しさまざまな分野で活躍する技能者の功績をたたえるとともに、技能尊重の気風を高めるために、市内居住の優れた技能者を表彰する「大分市技能者表彰」を行っています。
第45回目となる今年度は、「功労の匠」4名、「技能の匠」2名、「期待の匠」1名の、計7名の方々が受賞され、11月21日(月曜日)に表彰式を開催しました。
受賞された皆さんを紹介します。

功労の匠
表彰基準
- 60歳以上の者であること
- 優れた技能を有し、同一の職業に30年以上従事していること
- 技能を通じて後進の指導育成を行い、市の産業発展に寄与した者または貴重な技能により伝統文化の継承若しくは発展に寄与した者であること
受賞者
- 福田 征洋 さん(上野丘):舞台美術
1級照明技術者の資格を有し、50年以上にわたり数々の舞台やイベントに携わってこられました。県内で唯一の舞台美術家として、また各文化施設の開幕行事や業界団体の設立において活躍されました。多くの舞台技術者を育成し、後進の指導育成に尽力するなど、業界の発展に貢献されています。
- 佐藤 輝明 さん(机張原):建築板金
1級建築板金技能士の資格を有し、多年にわたり業界の発展に尽力されました。永年業界の向上発展と後輩の指導に献身尽力されたことで日本建築板金協会より功労賞を授与されています。県技能祭で一般の方々と板金制作を行ったり技能検定の受験者に講師として講習を行うなど、若手の模範となり後進の指導育成に貢献されています。
- 田中 軒二 さん(富士見が丘西):塗装
塗装部門の競技大会で優秀な成績を収められ、建設マスターの認定を受けられたほか、瑞宝単光章や県技能顕功賞など、数々の表彰を受けられています。現場での指導や研修等においてもその技術を後輩作業員に伝承し、温厚かつ誠実な人柄と責任感の強さで、業界内外から多大な信頼を得ていらっしゃいます。
- 河野 靖男 さん(永興):左官
1級左官技能士、職業訓練指導員、2級施工管理技術者の資格を有し、ものづくりマイスターの認定や県技能顕功賞の受賞など、その技能の高さが証明されています。市内中学校の職場体験の受け入れや小学校での「ものづくり体験教室」など、左官技能の伝承・左官技能士の育成に尽力されています。
技能の匠
表彰基準
- 40歳以上の者であること
- 優れた技能を有し、同一の職業に15年以上従事していること
- 各種技能大会等において優秀な成績を収めた者または技能が卓越していると認められる者であって、市の産業振興に寄与した者であること
受賞者
- 平山 晶士 さん(毛井):調理(中国料理)
調理師制度の発展向上のために尽力されたとして厚生労働省より表彰されたほか、県産業の発展に寄与されたとして、県技能顕功賞を授与されています。熱心に後進の指導啓発を行い、技能の伝承にも尽力されています。また、児童養護施設で水餃子作りをされるなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んでおられます。
- 安部 修造 さん(田尻):調理(日本料理)
長年にわたり日本料理の技術研鑽に励み、卓越した包丁の技と、食文化の普及、後進の指導への功績が評価され、九州調理師会連合会より優秀調理師として表彰されています。また、県内の小学校で子どもたちに料理を教えたり福祉施設への料理慰問に参加されるなど、技能を活かし地域貢献に努められています。
期待の匠
表彰基準
- 40歳未満の者であること
- 各種技能大会で優秀な成績を収めた者であって、技能習得の意識が高く、将来を特に嘱望される者であること
受賞者
- 花田 諭 さん(角子原):鉄筋施工
1級鉄筋施工技能士や登録鉄筋基幹技能者の資格を取得する中で、技能検定試験において優秀な成績を収めるなど、高い意欲と優れた技術を発揮されています。日ごろより生産性および品質の向上や、職場環境の安全確保に励み、第2回全国鉄筋技能大会に県代表として出場するなど、今後の活躍が期待されています。