男女共同参画社会に向けて ドゥマーン ※Demainはフランス語で“明日”という意味です。 vol.67 2025.3 皆さんから応募いただいた「モヤッと」「イイね」エピソードを紹介します! 家庭部門 我が家は夫婦2 人暮らし。ずぼら夫婦なので、夕飯のお皿洗いは翌日。そのお皿が朝に片付くことはめったになく、たいてい夕方に。私たちは共働きでほぼ同じ時間に帰宅。そして先に帰った方が「お皿を洗う」という、なんとなくの流れがあり…私「ただいま〜」夫「おかえり〜。またどっかで見てたやろ(笑)」先に帰っていた夫がお皿洗い中。しかも終わりかけ。そうなんです。いつも少しだけ私の方が帰宅が遅く、結局、毎日夫がお皿を洗ってくれる。そしてきれいなキッチンで私は料理を始めます。 40代女性 つくねさん 学校部門 私が、幼稚園の頃、「好きな色の画用紙をとって」といわれると、男の子がピンク色の画用紙をとりました。私はそのころは「どうして男の子なのにピンク色がすきなのだろう」と思っていました。しかし、四年生のある日友だちと図書館に行きました。その時、よく男子が読んでいる本を見つけ、手にとりました。興味があったのです。しかし、友だちは「女の子なのに、そんなの読むの」といいました。私はその時初めて男子の気持ちが分かった気がしました。 小学5 年生女子児童 すみれさん 職場部門 問合せの電話を受けた同僚が、すぐ隣の職員に代わりました。普段はしっかり対応する彼女ですが、珍しい流れです。「女性ではだめ、男性に代わってほしい」と辛辣に言われたそうです。今でもそんなことを言う人がいるのかと悔しく思いました。しかし、自分がその場にいたら何と言えただろうかと考えると、モヤっとしました。 40代男性 ビーカーさん 地域部門 会議の役員や担当を決めているときの男性からの一言「女性がおらんとわりいわなー」私は女性の役員が必要で女性の意見も聞きたいと解釈していたのですがその後で「誰がお茶を出すんなー」女性はお茶係だったのです。ひと昔まではこんな感じでしたが今ではペットボトルですみます。この役割に男女関係ありません。「君のいれてくれるお茶はおいしいね」と言われたら人間として優しい気持ちになれるのですがね。 60代女性 佐々木さん たくさんのご応募ありがとうございました 大分市のホームページからご覧になれます。 大分市 ドゥマーン 検索 アンコンシャス・バイアスについて知っていますか? アンコンシャス・バイアスとは? 誰もが潜在的に持っている無意識の思い込みのことです。育つ環境、所属する集団の中で無意識のうちに脳にきざみこまれ、既成概念、固定観念となっているものです。 例:家事・育児は女性がするべきだ/男性は仕事をして家計を支えるべきだ皆さんは、自分自身の中にアンコンシャス・バイアスがあると感じたことはありますか? なんと!中学生がCMを作成!! 大分豊府中学校の生徒さんがアンコンシャス・バイアスについて自ら学び、啓発するためのCMを制作しました! CMを制作する際に感じたことや、これからの思いを取材してきました! 皆さん中学3年生。班ごとにテーマを決めて学習する総合学習の授業で、アンコンシャス・バイアスをテーマにし、自ら調べたことをもとにCMを制作したとのこと。 「取材させていただいた大分豊府中学校の生徒さん」前列左から山下さん、伊藤さん、播磨さん/後列左から藤田さん、田嶋さん 制作したCMがこちら @ある商店街にて A男性がお買い物中 Bプロレスラーがお買い物中 C男子高校生がお買い物中 Dこの動画を見て CHECK LIST 違和感を感じた 笑ってしまった に当てはまる人は E非常に危険です。 アンコンシャスバイアスを知らぬうちに抱いているかも Q1.今回アンコンシャス・バイアスをテーマにしたきっかけは何かあるんですか? 藤田さん:総合的な学習の時間に、先生がACジャパンのCMを見せてくれました。そのCMの内容が、アンコンシャス・バイアスについてのCMで、台詞と描写だけで男性・女性 どちらの声が聞こえますか?というCMだったのですが、凄く興味を持ちみんなで調べようと思いました。 Q2.そうだったんですね。それまで皆さんは、アンコンシャス・バイアスという言葉を知っていましたか? 学生全員:知りませんでした! Q3.CMを作るにあたり、色々と学習されたと思いますが、その中で気付いたことはありますか? 伊藤さん:調べていく中で、そもそもアンコンシャス・バイアスの知名度が中学生の中でも少なく、無意識の思い込みに対しての認識が広がっていないなと気付きました。 田嶋さん:私も「知ってる人が少ない!」と思いました。他にも普段の生活の中にたくさんの偏見や差別があって、それを気付かずやっていることが一番こわいなと思いました。 Q4.皆さんご自身の中にもアンコンシャス・バイアスがあることに気付いたりしましたか? 播磨さん:そうですね。血液型がA型だから几帳面みたいな、思い込みはあると思いました。 藤田さん:医療系のドラマとかで、男性がお医者さんで女性が看護師さんという役が多いと思うんですけど、それにあんまり違和感をもたないで見てしまうのもそうじゃないかなあと思いました。 山下さん:うんうん。自分も意識しないと気付けないときもあるなあと感じました。 Q5.色々と気付くこともあったんですね。CMを作る際は何か工夫したりしましたか? 藤田さん:私たちの班の中で、アンコンシャス・バイアスの例をあげていって、わかりやすいものを3つ選びました。見ただけで「アンコンシャス・バイアスってこういうのだよ」という気付きを与えられるように考えて作りました。 Q6.見ただけでっていうのが凄いですね♪そのようにして制作されたCMですが、見た人に特に伝えたいことはありますか? 田嶋さん:アンコンシャス・バイアスは他人事ではないということです。意外と「自分には関係ない」と思っている人が多いので、意識してほしいです。 Q7.アンコンシャス・バイアスを少しでも解消していくには、どのようなことが大事だと思いますか? 播磨さん:アンコンシャス・バイアスの存在に気付いてもらうことや自分が持っていることを知ってもらうために活動できたらいいんじゃないかなと思います。 Q8.そうですよね。今回のCM制作を通して、皆さんの中で心境の変化はありましたか? 山下さん:身の回りには、普通に差別とか偏見があって、自分も意識しないと気付けないときもあるので、ちゃんとそういう視点を持って気付いていこうと思いました。 伊藤さん:CMを作る前は、無意識の偏見とか、周りの問題だろうと思っていたんですけど、CMを作るにつれて、思い当たる節がいくつもあったりして、自分の問題でもあることに気付きました。これからは、自分が無意識の偏見に気付いて、さらに他の人達にも広めていけたらなと思いました。 播磨さん:学習するにつれ、身近なところに潜んでたってことに気付き、意外と簡単には解決できない難しい問題だなと思いました。工夫して解決していく必要があると感じました。 Q9.最後に、これからどういった生活をしていきたいと思いますか?また、どういうことに取り組んでいきたいですか? 伊藤さん:みんなにそれぞれ無意識の偏見があることは当たり前で、それに対して「いかに気付けて、いかに自分の偏見を押し付けないか」をまず考えて生活していきたいです。また、自分の偏見を押し付けている人がいたら、「それっておかしくない?」と言えるようにしたいと思いました。 山下さん:無意識の偏見に対し、若い頃から先入観を消していけるように意識し、周りの違和感にも気付いていければと思います。 藤田さん:大分市全体の中で、アンコンシャス・バイアスという言葉を知らない人や、その存在すら知らない人がいると思います。どの世代でも楽しく学べるような、例えばゲームなどをとおして学べるような形に変えて発信できたらいいなと思います。 田嶋さん:まずは自分たちが変わるべきだと思うので、友達と話すときに気を付けながら話したいです。 播磨さん:今アンコンシャス・バイアスをもとにした、楽しく自然と気付けるようなカルタみたいなものを試作しています。他の自治体での取り組みでアンコンシャス・バイアスを気付かせるためのチェックリストもあったので、それもいいなと思いました。 CM制作をとおして色んなことに気付けたみたいですね。皆さんもアンコンシャス・バイアスを意識してみませんか? 男女共同参画センター「たぴねす」 キャラクター「たぴよん」 男女共同参画推進団体の紹介「子どもの未来を語る会おおいた」   「子どもの未来を語る会おおいた」は、子どもを中心とした、子どもが地域で自立できる事業をとおしてコミュニティあふれるまちづくりに寄与することを目的に令和2年に設立されたもので、前身となった「少年問題を考える会」から通算すると10年以上にわたり活動しています。会員は子ども支援にかかわるボランティア団体で活動する方がほとんどで、それらの活動の横の連携を図ることも重要な目的の一つです。 今年から「高校生の居場所づくり」に高校生団体united for nextさんの協力を得ながら取り組んでいます。隔月で、たぴねすで例会を開いていますのでぜひおいでください。 4月は若年層の性暴力被害予防月間  性犯罪・性暴力は、重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。政府は、進学・就職など新生活が始まる時期である4月を「若年層の性暴力被害予防月間」として、若年層が性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないための広報・啓発を集中的に実施しています。 月間中は、性暴力被害の予防や相談先の周知などの啓発を行い、「同意のない性的な行為は性暴力」「被害者は悪くない」という認識を、社会全体に広げていきます。そのための取り組みとして大分市男女共同参画センターたぴねすでは4月に大分駅前で高校生と一緒に街頭啓発を実施しています。今年は4月4日(金)の午後3時からです。見かけたら声をかけてくださいね。 女性のためのなんでも相談 [電話・面談] 月・金・土 相談時間 9:00〜16:00 火・木 相談時間 13:00〜20:00 ※火・木が祝日の時は月・金・土と同様の時間帯となります。 電話相談 TEL.097-574-5578 面談予約 TEL.097-574-5577 男性相談 [電話・面談] 第2・4火曜日 電話相談 17:00〜20:00 第1・3火曜日 面接相談 17:00〜20:00 心のモヤモヤを言葉にすると、心が軽くなりますよ。 電話相談 TEL.097-574-5630 面談予約 TEL.097-574-5577 たぴねす〈大分市男女共同参画センター〉 〒870-0021 大分市府内町1丁目5番38号(コンパルホール2階) TEL.097-574-5577 FAX.097-537-3666 ◎開館時間/午前9時〜午後5時(火・木 午前9時〜午後9時) 会議室は午前9時〜午後10時まで ◎休館日/第2月曜日 ※国民の休日と重なった日はその日以降の休日でない日 年末年始(12月28日〜1月3日) Facebook X