ドゥマーンvol.71 2026.7 【1面】 大分市役所職員が語る 働き方と多様性の「いま」。 〜現場で見つけた「自分らしさ」とは〜 大分市役所では、理想を一歩ずつ形にした職員たちがいます。 今回は、男性調理員(学校)、女性技術職(電気)、男性保育士といった男女比が少数の現場で働く3人にインタビュー! 性別にかかわらず一人一人が輝ける「男女共同参画社会」。それぞれの現場を訪ねてみました。 【2・3面】 性別にかかわらず一人一人が輝ける男女共同参画社会 ★給食調理員 荒木(あらき)さん ―普段どんな仕事をしていますか? 学校現場で給食を作っています。お椀などの洗浄作業や、献立を確認し食材などの発注作業もしています。 ―学校の調理員さんはほとんどが女性。そのような中どうしてこの仕事を選んだのですか? 高校生のときに「給食調理員の募集」を見つけて、給食を作る仕事って面白いかもと思い試験を受けました。その時は純粋に給食を食べたい気持ちが強かったですね。初めて赴任した職場は給食センターだったので、所属長や事務員、配送の運転手さんに男性がいましたが、調理業務は女性しかいなかったのでびっくりしましたけど、すぐに慣れました。 ―今の仕事をしていて、やっていてよかった!という喜びを感じたときはどんなときですか? やはり子どもたちから「美味しかったです」って言われたときですね。この仕事の醍醐味のひとつだと思います。 それと前の職場ですが、離任式の後に校内で5年生の児童から送別会をしてもらいました。たくさんのお手紙を頂きうれしかったですね。 ―ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を保つために、心がけていることは何ですか? すべてを完璧にこなそうとするのは難しいので、気を張りすぎないようにしています。困ったときに相談できる同僚も多いので助けられています。 ―ところで、休みの日は何をすることが多いですか?リフレッシュ法などありますか? 帰宅して子どもとアニメの話をしたり、遊ぶことでリフレッシュしています。休みの日は大自然を感じ、何も考えず魚釣りをしています。 ―釣りやお子さんと過ごす時間もいいですね。 つづいてお聞きします。得意な家事があったら教えてください。 洗濯や掃除、ゴミ集めとゴミ出しです。 ―どれも大切な家事ですね。それでは、職場の魅力と今後の目標を教えてください。 子どもたちの成長を食の面から支える、非常にやりがいと魅力の詰まった仕事だと思います。規則正しい生活ができるのも魅力ですよ。今後の目標は「毎日、給食を完食してもらうこと」です! ―「職業選択」「自分らしさ」で悩んでいる人やこれから給食調理員を目指す人たちにメッセージをお願いします。 自分らしさについては、日々の生活の中で「これは心地よい」「これは違う」と感じる小さな選択の積み重ねではないでしょうか。今、明確な形が見えなくても焦る必要はないと思いますよ。職業選択も同じで、やってみないと分からないでしょうから、いろいろなことにチャレンジしてはどうでしょう。 学校給食調理員は「安心・安全・あたたかい」給食の提供をモットーに日々の調理に取り組んでいます。未来ある子どもたちに、学校で一番のホッとする時間である「給食の時間」を共に作っていきましょう。 ★技術職(電気) 谷(たに)さん ―普段どんな仕事をしていますか? 普段は、学校や保育所、市営住宅など、市が整備する公共施設の電気設備工事の設計や積算、工事監理を担当しています。 ―技術職は男性の割合が高い職業のひとつですが、今の仕事を選んだきっかけはありますか? 理系が得意で、高校生のときに選択したのが理系コースでした。大学も電気関係で決めました。 ―もともと市役所で働きたかったんですか? 大分市の市報で電気の技術職が9年ぶりに募集があって受けてみました。たまたまその時みつけて、今があります。 ―ご家族の反応はどうでしたか? 就職が決まったときは喜んでました。よかった〜って! ―仕事していてやっててよかった!という喜びを感じるのはどんなときですか? 自分が携わった建物が形として残っていくことです。 私には未就学の子どもがいるのですが、完成した建物や設備は市民の方が使っていくので、これ私が作ったんだよとか、これからそういう会話ができることが楽しみですね。 ―かけてもらってうれしかった言葉はありますか。 こどもルームの改修を担当して、ちょっとコンセントをつけすぎたかなと思ったんですが、利用者さんに「用途に合わせてパッて使えますので助かります」と言っていただいたことです。 ―意図的にたくさんつけたんですか? 家事の視点を持って掃除機のコードの長さなどを想定して、コンセントを増やしたり色んな用途を考えました。 ―仕事で困ったとき、力になったことはありますか? 周りの方がやさしく、困ったときは、助けてもらってます。また、育児で短時間勤務のときも皆さんに支えてもらっています。 ―パートナーは育休や時短制度を取得しましたか? 出産の時一週間ぐらいお休みしてもらいました。出産の不安がある中だったのでやっぱり側にいるとありがたいですし心強いです。 ―ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を大切にするために工夫している事を教えてください。 家族で協力して、家事の分担をしています。料理は私が担当することが多いですね。主人はお風呂掃除や、掃除機をかけることが得意です。 保育園のお迎えは、たまにおじいちゃんやおばあちゃんにも頼んでやってきました。 ―休みの日は何をすることが多いですか?リフレッシュ法などあれば教えてください。 二人の子どもとお菓子づくりを楽しんでいます。主人は公園とかに連れて行ってくれます。夜や朝早く起きたときは、自分のためにコーヒーを入れて、リフレッシュしています。 ―今後の目標を教えてください。 技術は日々進歩しているので、知識を深めて、経験を積んで、指導力をつけていきたいです。 ―目標とする人は? 班のリーダーが目標です。すごく助けられています。 ―職業選択で悩んでいる人、これから技術職を目指す人たちにメッセージをお願いします。 建設業界は男性という固定観念が強いけど、理系女子にチャレンジしてほしいです。一つの工事が完結するという達成感をもって仕事ができますし、業界全体として、女性の参画に向けて、働きやすくなるよう環境整備をしているので、ぜひ飛び込んで来てください! ★保育士 出野(いでの)さん ―普段どんな仕事をしていますか? 主幹保育教諭として、園外研修と子育て支援担当という形で、この地域の保育施設や園の先生たちと研修を行ったり、未就園児とその保護者が来園して遊ぶわくわく広場を月2回実施し、育児の相談にのったりしています。また、ローテーションで勤務を組んでいるので、朝と夕方にクラスに入ったり、給食時やクラスの先生たちが休憩に入る時に、子どもと関わったりしています。 ―保育士=女性というイメージがありますが今の仕事を選んだきっかけは? 保育士になる前はもの作りの仕事をしていました。線路を作る仕事です。やりがいがあったし、もの作りも好きだったけど、人と関わる仕事をしたいという視点で見つけたのが保育士でした。転職を心配した両親には反対されました。でも自分の貯金で、保育士の専門学校に入り資格を取りました。学校の先生たちも「男性保育士っていうのは、パイオニアなんだよ!なかなか難しい道だけど、頑張っていく意味はあるよ」って言ってくれました。 ―以前の職場では男性保育士が出野さんだけだったそうですが、今の職場は男性保育士も4人いらっしゃるんですよね?何か違いがありますか? やっぱり同性がいると心強いです。男性更衣室もしっかりあり、一緒にご飯を食べて、休憩し、他愛もない話ができるのはいいですね。僕は、この中では年長になるので、悩みを聞いたりして、なるべくその人の持ってる力を引き出してあげられたらいいと思っています。園で男性が1人だけの保育所もありましたが、女性の先生は女性らしさとかパワーを感じるし、家庭を持たれて、自分の子どももいて、仕事をして、そんなことを抱えながら、笑顔と明るさで子どもたちと接していてすごくリスペクトしてます。 ―仕事で支えになった言葉やうれしかった出来事を教えてください。 いつも誰かのために役に立ちたいと思っていて自分がしたことで「ありがとう」って言ってもらえることがすごく支えになってます。うれしいなと感じるのは、園児と遊んでいて「もう1回」「また遊ぼう」と言ってもらった時です。 ―休みの日は何をすることが多いですか?リフレッシュ法や好きなことを教えてください。 キャンプやアウトドアが好きなので、休日は主に5人の子どもや妻と一緒に、バーベキューを楽しんだり、畑で野菜を作ったりしています。リフレッシュの方法は、一人でたき火をすることですね。おすすめですよ!また、仕事で半日休みがとれた時などは、さっと家に帰るのではなく、喫茶店でコーヒーを飲んで帰るなど、意図的にひとりの時間を作っています。 ―ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)をどのように保っていますか? うまく頑張れないときもありました。責任のある仕事が増えてきたので、今は半々くらいで考えています。社会に関わってるほうが家庭も上手くいきますね。 ―育休は取得しましたか? 僕自身は取得していません。でも最近は男性保育士も育休をとっている人が多くなってきていてうれしいです。父親も育児に参加できる機会が増えていることはいいことですね。 ー最も得意な家事は何ですか。 掃除機をかけるのは好きです。目で見てゴミがなくなっていくので。あとフライパンで簡単にできる料理。共働きなので、基本的には早く家に帰った方が晩御飯は作ります。また、息子が給食調理員になったこともあり、作ってくれるようになりました。我が家の調理員が1人増えました!我が子の成長に喜びを感じる毎日です。 ―これから保育士を目指す人たちにメッセージをお願いします。 保育所、こども園の良さは、社会の縮図って思っています。いろんな人がいていい!周りにいる保育士は皆尊敬できるし、人間力が素晴らしい。全部自分がカバーしなくても、ピアノが上手い人にはちょっとお願いしますって言えばいいし、得意分野を活かすことで園全体の保育を支えることができる。子どもを通して自分自身も成長できるのが保育士の魅力です!「やってみないと分からない!」まずは悩みながらでもいいので1歩踏み出してみてください。それで失敗しても、勉強になるし無駄にはならないはず。僕もすごい遠回りをしてきたから、そのままのあなたで、ぜひ目の前の扉を開けてみてくださいね。 【4面】 「誰もが自分らしく輝ける世の中へ」 大分市男女共同参画センターでは、子どもの頃から慣習にとらわれることなく、一人ひとりの個性や能力が発揮されるよう啓発まんが「誰もが自分らしく輝ける世の中へ」を作成しています。 この一冊に皆さんが輝くためのヒントが詰まっています。ホームページからご覧ください! マンガで読む男女共同参画 出前講座を行っています! たぴねすでは男女共同参画に関する理解を深めていただくことを目的に、研修会、講習会などに無料で講師を派遣しています。 参加者が10名以上見込める市内の事業所、学校、自治会、PTA、各種団体等が対象です。ぜひご利用ください。 テーマ 男女共同参画  女性のエンパワーメント  男女共同参画視点でのコミュニケーション ハラスメント ワーク・ライフ・バランス 男女共同参画視点での防災 包括的性教育  DV・デートDV 男女で考える介護や子育て 女性の活躍推進 性的マイノリティの人権 ※令和8年度の内容について、詳しくは大分市ホームページをご覧ください。