男女共同参画社会に向けて ドゥマーン ※Demainはフランス語で“明日”という意味です。 vol.69 2025.11 たぴねす公式キャラ 「たぴよん」 大分市男女共同参画センター(たぴねす)は 月・水・金・土・日曜日は9時から17時まで 火・木曜日は9時から21時まで開いてるよ! 大分市のホームページからでもご覧になれます。 大分市 ドゥマーン 看護学科に通う現役大学生に聞く! 身体を大切にし合える社会へ 男女共同参画社会の実現には、男女がお互いの身体的性差を理解しあうこと、性暴力を防止すること、心身の健康に留意すること、人権が尊重されることが必要です。そこで、大分大学医学部看護学科の学生に、周りの人の身体を大切にすることについて、インタビューをしてきました。 看護学科4年 重山さん 救命センターの看護師として、患者に寄り添う叔父の姿に惹かれたことをきっかけに、看護学科で学ぶ。 看護学科4年 工藤さん 祖父が入院した際に、自身や家族に優しく接してくれた看護師の仕事に興味を持ち、看護学科で学ぶ。 看護学科4年 北村さん 産婦人科を舞台にしたドラマと、叔母の出産体験を聞いたことをきっかけに、看護学科で学ぶ。 看護学科3年 岩永さん 自身が入院した際に、家族の心のケアもしてくれた看護師に憧れたことをきっかけに、看護学科で学ぶ。 看護学科4年 小野さん 母の妹が看護師であることと、小4の時に助産師という職業を知ったことをきっかけに、看護学科で学ぶ。 ―今回のテーマ「身体を大切にし合える社会へ」について、友人や恋人など、周りの人の身体を大切にしたり、守っていくためには何が必要だと思いますか? 岩永 異性の身体について話をするのはタブーみたいな空気があると思うんですけど、そういったタブー視を無くしていくことが大事かなって思います。 重山 自分の気持ちや考えを相手に伝えることが大事なのかなって思います。何でも言い合える関係っていうのは難しいんですけど、お互いのことを知るのが一番なのかなって思っています。 工藤 私も相手とコミュニケーションをとることが大事だと思います。お互いにされていいことや悪いことを共有することが大事だと思っています。 小野 私は、まず自分の事を大切にすることが必要だと思います。自分の心に余裕がなかったら、相手のことも尊重したり、気遣ったりすることができないので、自分自身の休息や趣味の時間を大切にしたいです。 ―男女がお互いの身体的性差を理解するためには何が必要だと感じますか。 北村 正しい知識を持った人からちゃんと教えてもらうような機会が増えれば、それぞれの身体の違いも理解できるし、ネットなどの誤った情報から生まれる誤解も少なくなると思います。 小野 正しい知識と相手を理解しようとする姿勢がすごく大切だと思います。そしてもっと性について学べる場所が増えたらいいなと思います。最近になって性の話をタブー視する声は減ってきましたが、それでもまだタブー視する声は多いなと感じています。タブー視じゃなくて多様性として性が広がっていけばいいなと思います。 重山 男女の身体的性差を理解するための性教育を自分が小さい頃から教わっていたら、学生時代の異性との関わり方が変わっていたのかなって思います。今は、看護学科で勉強して知ることができたんですけど、もしそういう環境じゃなかったら全く知らないまま社会に出てしまっていたのかなと感じています。 ―性教育の大切さについて、皆さんはどのように感じていますか? 北村 性教育を学ぶことは、自分の身体についても理解を深められるし、異性でも同性でも、違いがあるっていうことを知ることができるので、お互いを気遣ったり理解するうえで、大切だと思います。 工藤 私も小さい頃からの性教育があることによって、変な偏見を持たず、みんなが理解し合える社会が実現できると思います。それにより、育児休暇や生理休暇が取りやすい社会に繋がると思います。 岩永 性教育を学ばないと、一人ひとりの違いについて考えることがないと思うので、やはり小さいうちから学ぶことが大事だと思います。 ―皆さんが看護を学ぶ中で、人権や多様性を意識する機会はありますか? 重山 人それぞれ、いろいろな考え方(多様性)があることを実習の中で学んでいます。 工藤 私は、実習で患者さんと関わる中で、「お話を伺いたいんですけど、時間大丈夫ですか?」とか、「体拭いてもいいですか?」など、することに対する許可や同意を得ることも、その人の人権を尊重するところに繋がると気づきました。 ―毎年11月12日から25日は「女性に対する暴力をなくす運動」 の期間です。性暴力などの身体的暴力を防止するためには、何が必要だと思いますか。 岩永 被害に遭う前に、嫌なことは「嫌だ」とちゃんと言える社会にしていくことが大事だと思います。それと、ネットやニュースで被害者が誹謗中傷を受けることがありますが、悪いのは絶対に加害者なので、「NOと言えない女性が悪い」とか「露出の多い服を着ているから仕方がない」とか、そういった価値観を無くしていくことも大切だと思います。 北村 大人だけじゃなく、小さい子どもも被害に遭う可能性があるので、「こういうのは性暴力だよ。」、「こういうのを受けたらちゃんと大人に話していいんだよ。」っていうのは、幼稚園生くらいの小さいときから伝えるのが大切なのかなと思います。 小野 性暴力は決して許されないっていうことが、まずは社会全体に伝わって欲しいと思います。そして、自分が嫌って思うことだけじゃなくて、相手に同意をとることも大切で、相手の同意を尊重する文化がもっと広がることが必要なのかなと思います。 ―最後に皆さんの将来の目標や、どんな働き方をしていきたいかを教えていただきたいです。                小野 私は助産師になりたいです。妊婦さんの人権や多様性を尊重していきながら、妊娠・出産・育児を支えられる助産師になっていきたいと思っています。バリバリ働いていきたいと思っていますが、自分のリフレッシュの時間もとって自分を大切にしつつ、患者さんも大切にしつつ、仕事と生活をしっかり両立させながら働いていきたいなと思っています。 北村 私も助産師になりたいなって思っています。最初は、大きい病院で経験を積んだあとに、アットホームなクリニックで一人一人にしっかり関わっていきながら働きたいと思っています。ゆくゆくは、学生として学んできたことや働いてきた経験を学生に伝えていく仕事もしていけたらいいなと思っています。 工藤 私も生涯を通して助産師の道に関わっていきたいと思っています。大きい病院で経験を積み助産師としての技術を身につけ、結婚出産など自分のライフスタイルに合わせて働きやすいクリニックに移動しながら働いていきたいです。 また、性教育にも興味があるため、妊娠出産だけじゃなく、婦人科系など様々な悩みを持つ女性のケアも行っていきたいと思っています。 岩永 自分は、自身が入院していた経験から、患者さんに寄り添える看護師になりたいと思っています。 当時入院していた病棟は高齢者が多く、自分と同年代の人があまりいなくて不安だったりしたので、入院生活の経験を生かして、一人ひとりにあったメンタルケアを行える看護師になりたいです。 重山 自分は急性期の病院で働きたいと思っています。 そこに来られる患者さんやご家族の方は、急な事故や病気で動揺している方が多いので、そういった方のケアを行い、個別性を大切にしながら、無事に患者さんが退院できるようにしていきたいです。 そして仕事だけではなく家族も大切にして、育児や家事をできるパパになりたいと思います。 みなさんインタビューに答えてくれてありがとうございました♪ 小さい頃からの性教育や、お互いのことをよく知り気持ちをオープンに伝え合う関係性を築くことも大切ですね! すてきな看護師さん・助産師さんを目指して、頑張ってください! みなさん、インタビュー ありがとうございました♪ 男女共同参画推進団体の紹介 大分市キャンプ協会 会長 :中内 信孝  大分市キャンプ協会は、令和3年8月8日(山の日)に公益社団法人日本キャンプ協会の公認指導者資格を有するメンバーが中心となり、生活体験や自然体験の機会が減っている子どもたちに、キャンプやアウトドアを通じて、自然の大切さや楽しさを伝え、自主性・協調性・コミュニケーション力などを身に付けてもらうことを主な目的として設立した団体です。  また、年齢や性別に関わらず、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択実現できる社会も目指しており、キャンプだけではなく家庭や地域生活などでも活かせる様々な自然体験のイベントや、災害時に役立つアウトドア技術の講習会なども積極的に行っていますので、ぜひ遊びに来てください。  イベントの日程や詳細は、大分市キャンプ協会のホームページやSNSなどでご確認ください。 相談室だより 令和 7 年度 た ぴ ね す 専 門 相 談 相談時間(面談) ●10:00~10:50 ●11:00~11:50 ●13:00~13:50 ●14:00~14:50 ※各回50分・秘密厳守・相談無料  (当事業は男女共同参画推進団体に  ご協力いただいています。) 第1・3水曜日 ●発達課題(発達障がい)を抱えた働き方・暮らし方 発達障がいに関する不安・困りごとに寄り添います。 相談員:NPO 共に生きる 江藤裕子さん 第2水曜日 ●健康な生活のためのストレスセルフケア 心のモヤモヤは言葉にすることで気持ちが整理されることもあります。 今できることを一緒に考えてみませんか? 相談員:ポッセのメンバー 第4水曜日 ●子どもに寄り添う あなたの『ほけんしつ』 子どもに寄り添うあなたが、気持ちのゆとりを作る場所としてご利用ください。 相談員:チャイルドラインおおいたのメンバー ご予約・お問い合わせTEL:097-574-5577 ※当日の受付もできます  (予約者優先) 女性のためのなんでも相談(電話・面談) 月・金・土 火・木 相談時間 9:00~16:00 相談時間 13:00~20:00 ※火・木が祝日の時は月・金・土と同様の時間帯となります。 電話相談 TEL.097-574-5578 面談予約 TEL.097-574-5577 男性相談(電話・面談) お気軽に ご利用ください 第2・4火曜日 電話相談 17:00~20:00 第1・3火曜日 面接相談 17:00~20:00 ※祝日と休館日は実施しません。 電話相談 TEL.097-574-5630 面談予約 TEL.097-574-5577 たぴねす〈大分市男女共同参画センター〉 TEL.097-574-5577 FAX.097-537-3666 〒870-0021 大分市府内町1丁目5番38号(コンパルホール2階) ◎開館時間/午前9時~午後5時(火・木 午前9時~午後9時)       会議室は午前9時~午後10時まで ◎休館日/第2月曜日※国民の休日と重なった日はその日以降の休日でない日       年末年始(12月28日~1月3日) Facebook X