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更新日:2014年9月30日

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25年度 特別展1「佐藤敬展―戦時下における苦悩と創造」

佐藤敬《クラークフィールド攻撃》1942年

佐藤敬展 戦時下における苦悩と創造

佐藤敬(1906~78年、大分市出身)は、大分中学在学時に山下鉄之輔の指導を受け、セザンヌ以降の西欧美術の新たな動向に惹かれ、東京美術学校に進学。帝展に初入選した翌年の1930年には、パリに留学し、サロン・ドートンヌへの出品などの活動を通じて、マチス、ピカソ、藤田嗣治など仏内外の芸術家たちの活動に刺激を受け、滞欧中に出品した1932年の帝展では特選を受賞。1934年、帰国した。
敬が帰国した翌年、国家統制の一貫として、文部省は、国内の有力画家を国家の管理下に置く形に帝展を改組。これは、「第二部会」結成などの官展の洋画家の抵抗にあって挫折しますが、この時、敬は、声明文を発表して文部省を批判。その一方で、第二部会展では文化賞(特選)を得て、会員に推挙されるなど注目を浴びた。
また、1936年、多くの洋画家は文部省の妥協案を受け入れ、官展に復帰しますが、敬は、自由な発表の場を求めて、猪熊弦一郎らと新制作派協会を創立。ピカソの作風を吸収しながら、シュルレアリスム等西欧美術の新たな動向を踏まえた意欲作を次々と発表した後、戦時統制が強化された1941年には、従軍画家として戦地に赴任。戦後は、「一画学生に戻る」として、1952年、再び渡仏し、60年代には、独自の抽象絵画のスタイルを達成した。
本展では、新制作派協会の初期および従軍時代の作品を中心に、激動の昭和初期の敬の作画動向をたどるとともに、敬とゆかりの藤島武二、藤田嗣治、片多徳郎、権藤種男、宇治山哲平、糸園和三郎等の作品を紹介した。

  • 会期 平成25年4月10日(水曜日)~5月6日(月曜日)
    休館日 4月15日(月曜日)、22日(月曜日)、30日(火曜日)
  • 開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
  • 観覧料  一般600(500)円
    高校生・大学生400(300)円 
    ※中学生以下は市内・市外を問わず無料
    ※()内は団体(20人以上)料金。 
  • 会場 大分市美術館/企画展示室1、2
  • 主催 大分市美術館
  • 展示解説
    • 日時 会期中毎週水曜日
    • 解説 美術館職員
    • 参加者 86人
  • 出品点数 81点
  • 観覧者数 2,775人

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佐藤敬《三人の家族》1940年

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電話番号:(097)554-5800

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