更新日:2014年7月9日
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ピロリ菌は、胃の粘膜に感染して胃炎を引き起こす細菌です。ピロリ菌は、日本人の約3分の1が感染していると言われており、特に50歳以上の感染率が高く、約7割以上といわれています。
ピロリ菌の感染が長時間にわたり持続すると、胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」が進行し、「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」や「胃がん」などの消化器系の疾患をひきおこしやすい状態となります。
ピロリ菌が陽性の場合、胃がんのリスクは約5倍になると言われています。
ピロリ菌の除菌治療は、これまで「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」等の症状が進行した場合のみ健康保険適用とされていました。最近の研究で、胃潰瘍や胃がんの予防にピロリ菌除菌が有効であることがわかり、2013年2月より、内視鏡検査でピロリ菌感染による軽い胃炎が認められた場合にも健康保険が適用されるようになりました。
(ピロリ菌除菌は、1週間程度抗生物質等を内服します。費用は、おおよそ1万円程度です。)
胃の不調が気になる場合は、一度かかりつけの先生にご相談ください。