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更新日:2023年10月19日

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梅毒の報告数が増加しています

梅毒とは

  梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌による感染症で、性的接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによって感染します。病気の時期により症状が異なり、早期には全く症状が無いこともありますが、治療せずに放置すると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。

  また、妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんにも感染し、早産・死産・先天性梅毒による後遺症などを引き起こすリスクがあります。梅毒は早期の薬物治療で完治が可能ですが、完治しても感染を繰り返すことがあるため、再感染の予防が必要です。

発生状況

全国的に梅毒の報告が増加しており、大分市でも同様の傾向があります。

感染症法届け出による梅毒報告数の推移

感染症法届け出による梅毒報告数の推移
(2013-2021年:国立感染症研究所 感染症発生動向調査事業 年報2022年:NESID感染症発生動向調査 年報(2023年3月18日作成)より)

大分県は全国の中でも割合が高く、直近10年間で報告数が急増しています。
2021年全国16位(人口千人対)5.48

大分県における年代別報告数(2022年)

大分県における年代別報告
(参考:大分県ホームページ速報値より)

報告が多いのは、男性では20~59歳、女性では20~29歳でしたが、男女ともに10~19歳からも報告を受けています。

感染者の主な症状の経過

潜伏期間

約3週間

早期顕症梅毒(第1期):感染後約3週間

唇に発症したしこり

性器・肛門・口に3mm~3cm大のしこりができることがあります。治療をしなくても約1か月で自然に消えてしまいますが、症状が無くても病気は進行し、感染力があります。(画像提供:日本性感染症学会)

早期顕症梅毒(第2期):感染後数か月

手のひらの発疹上半身の発疹

治療をしないで3か月以上を経過すると、手のひら・足の裏・体に赤い発疹(バラ疹)が出ることがあります。発疹は治療をしなくても半年以内に消えてしまいます。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原体は体内に残っており、感染力もあります。(画像提供:日本性感染症学会)

晩期顕症梅毒:感染後数年

感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉・骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができることがあります。また、心臓・血管・脳などの複数の臓器に病変ができることがあります。

予防方法と対策

  • 性行為の際は必ずコンドームを使用することが大切です(口腔性交、同性間の性的接触の場合も含む)。
  • 不特定多数との性行為・疑似性行為を避けることが基本となります。
  • 妊娠中の方は妊婦健診をしっかり受診しましょう(妊婦健診として梅毒検査を実施しています)。
  • コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染する可能性があります。

※皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。

※大分市保健所では、無料で毎月HIV(エイズ)検査を実施しており、その際、希望者は性感染症(梅毒・クラミジア・B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス)の検査も受けることが可能です。
詳しくはこちらをご覧ください➡エイズ検査と相談窓口をお知らせします(別ウィンドウで開きます)

 

診断と治療について

  • もし皮膚や粘膜に異常を認めた場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。
  • 梅毒は抗生物質を正しく服用すれば治すことができます。
  • 診断には簡単な血液検査が必要です。
  • 治療は皮膚科、泌尿器科、産婦人科などで受けることができます。

関連情報

 

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お問い合わせ

福祉保健部保健予防課 

電話番号:(097)536-2851

ファクス:(097)532-3356

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